猫の病気と人に感染する病気

2021年8月30日

  • 初めて猫を飼うんだけど、キャットフードだけ与えていればいいの?
  • 良質な餌をあげていても足りない栄養があるのでは?
  • 猫に多い病気は?どんな症状が出る?人にうつったりしない?

家族の一員である猫達とは1分1秒でも長く一緒に居たいし、元気であってほしい
そう思って奮発した、良質で高価なキャットフードは口に合わないのか
見向きもしてくれない・・・・そんな経験ありませんか?
どんなに栄養価のバランスが良くて評価が高くても
王子様やお姫様のお眼鏡に適わなくては、話になりませんよね。
また、たとえ口に合ったとしても、猫によっては、足りないものがあったり
好発しやすい病気があったりと、心配は尽きません

 

どんな病気にかかりやすいか調べる

遺伝に限って言えば、猫の種類によって、かかりやすい病気があります
例えば、我が家の猫はメインクーンとノルウェージャンなので、遺伝性疾患は
肥大型心筋症だったり、ピルビン酸キナーゼ欠損症だったりします
こういった病気は猫種毎に必ず罹るというものではありませんが
可能性が高くなるのも事実。
遺伝子を調べて、将来罹るかもしれない病気に対処できるようにしておく事は
家族の務めかもしれません

猫遺伝子検査 Pontery

検査キットで、猫ちゃんの口中から採取した粘膜を送れば
通常だと約1カ月かかる結果を、2週間ほどでWEB上にて報告してくれます
1つの遺伝性疾患検査価格は5,500円と業界最安水準

猫から人に感染する病気(ズーノーシス


種特異性と言って、多くの感染症は、犬の病気はイヌ科の動物だけ
猫の病気はネコ科の動物だけというように、猫から人へとうつる事はありません
しかし、皆無ではなく、人獣共通感染症(ズーノーシス)と言う一部の病気は
動物から人へと感染することがあります

猫ひっかき病
30年ほど前にやっと病原菌(バルトネラ菌)が判明したもので、文字通り、保菌した猫に
引っ搔かれたり、噛まれたり、傷のある部分をなめられたりして発症します。
時期はノミの発生時期の7月から12月にかけてが多く、バルトネラ菌を持った猫に寄生したノミが
吸血することによって細菌を取り込み、その体の中で繁殖した菌が糞便とともに排泄されて
グルーミングをした猫の爪や歯に付着し、人間を引っ搔いたりしてうつります
猫のほうは無症状で、治療するような事もありませんが、
引っ掻かれた人間の傷は10日くらいのうちに、カサブタを伴って小さく赤く盛り上がり
2週間くらいで、リンパ節が腫れます
膿が出たり、発熱や頭痛、倦怠感が起こりますが、2~5カ月のうちに自然と回復します
例外的に神経疾患の重度のものが起きた場合、後遺症が残ることもあるので
いつもの傷となめてかからず、引っ掻かれたり噛みつかれたりして、傷ができた場合は
よく洗浄して、消毒をするようにしてください。

パスツレラ症
パスツレラ菌は、人や猫などの免疫力が低下した時に現れる、日和見感染症で
免疫が下がった人、例えば、高齢者や糖尿病の人などが発症します
上述のバルトネラ菌と同様に、猫には殆ど症状としては現れませんが
口の中にほぼ100%、口腔内常在菌として保有しています

人間に感染した場合、これまでは皮膚化膿症が主な症状と言われていましたが
呼吸器系の疾患。骨髄炎、外耳炎などの局所感染。敗血症や髄膜炎などの全身重症感染。
また死亡に至った例もあるそうです

パスツレラ菌は、飼い猫、野良猫に関係なく常在菌として持っている菌です
口以外に、爪にも25%程度は保有しているそうなので、引っ掻かれないよう
特に、免疫力の落ちている人は口うつしで餌を与えたり
キスしたりしないよう気を付けてください。

Q熱
コクシエラ・ヴァーネッティとよばれる細菌をダニが媒介して
野生動物や、家畜、犬、猫など広範囲の動物に感染します
そして、その細菌は家畜や犬、猫の胎盤の中で増殖し、流産や早産を引き起こして
出産の際に空気中に浮遊し、それを吸引した人間が感染。
(海外では牛乳から感染した例もあるそうですが、日本では殺菌方法が厳しく決めてあるので
まずありません)

人間以外の動物は症状を示す事が少なく、猫の場合は軽度の発熱があるようです
人間が感染した場合は、インフルエンザのような症状で、2~3週間の潜伏期のあと
悪寒や、急な発熱(38℃~40℃)が起こり、頭痛や筋肉痛、ひどい場合は肺炎や
肝機能障害が出る事もあります
予防としては、日々のきちんとした糞便処理、流産した場合にはむやみに胎児を触らない
そしてダニ予防は毎月して下さい

疥癬かいせん
ヒゼンダニというダニが皮膚に寄生して、激しい痒みや炎症を起こす皮膚病です
伝染性が非常に強く、感染した動物との接触やタオルなどの共有でもうつり
抱っこしただけでも、一時的ではありますが、人間にも感染します。
感染した人は、手、腕、腹などに赤い斑点状の発疹が出来、強い痒みが生じます
また、特に抵抗力の弱い人や高齢者がかかると症状が重くなる場合もあります

日頃から飼育環境を清潔に、特に多頭飼育の場合は、一頭が罹ると
全ての猫に広がる可能性が高いので注意が必要です。
また、室内飼いを徹底して、たとえ網戸越しでも、外の猫との接触は避けるよう
気をつけましょう

トキソプラズマ症
トキソプラズマという原虫(単細胞生物)が、猫の消化管内で増殖して、有性生殖を行い
糞便中に卵のようなもの(オーシスト)を排泄します。この時点でのオーシストは
感染できる状態ではなく、排泄された環境内で感染可能なもの(成熟オーシスト)へと成長
これを猫や小鳥、ネズミや豚、イノシシといった動物が水や土壌から摂取します。
トキソプラズマは筋肉内に寄生し、その感染した小鳥などを捕食する事によって
感染しますが、糞便検査でこの虫が見つかる事はごく稀です

猫の症状としては、健康な成猫の場合、殆ど無症状ですが
子猫の場合は発熱や下痢、嘔吐、呼吸困難などが起こりえます

人への感染は、猫からというよりも、豚肉の非加熱摂取や
成熟オーシストの環境中にある野菜や果物の摂取、園芸でも感染します
また、妊娠初期に感染すると胎児に影響が出る事もあるので注意して下さい

真菌症
真菌、いわゆるカビが原因でおこる病気です
最初は、感染した部位の毛が円形に脱毛するので、そこで初めて気が付く事が多く
その後は、脱毛した皮膚の外周からさらに毛が抜け、悪化すると
赤くなったり瘡蓋かさぶたが出来たりして、痒みも伴ってきます
発生しやすい部位は、顔の周り、足、しっぽで
同時に複数個所脱毛している場合もあるので、一つ見つけたら
全身くまなく探してみて下さい

真菌症の中でも皮膚糸状菌症は人間にもうつりますが
人でも猫でも、子供やお年寄り、免疫力が下がっている場合などは
感染する可能性が高くなります

猫からの感染予防法

  • 猫を迎える際、ノミやダニ、寄生虫がいないか、病院で調べてもらう
  • 猫のトイレはこまめに掃除をし、済んだら必ず手を洗う
  • 引っ搔かれたりした後は、洗浄して消毒する
  • キスをしたり、口うつしで餌を与えたりしない
  • 自分自身に抵抗力をつける
  • 毎月、ノミ・ダニ予防の薬を滴下する

サプリの形状と飲ませ方

 

形状は 粉ならカプセルへ入れる。だけどカプセルよりも錠剤の方が飲ませやすい
要は本体の味が判らないようにする


サプリメントには、フレーバー付きで食べさせやすいものや
粉末、顆粒、錠剤と色々あります
食餌に混ぜたり、ふりかけのように餌にかけて、との説明に、その通りやったら
餌そのものを食べなくなってしまった、なんて事もあります
(試しに舐めてみると、思ったよりも苦かった。。。)
身体の為だと、理解した上での人間の舌ならいざ知らず
殊の外、味にうるさい彼らに、無理やり摂取させようとしようものなら
ハンストだってやりかねません。

私の場合、昔はチーズで包み込んだり、植物性のコレステロールZEROといった油に
くぐらせて、ツルっと飲めるようにしてみたりしましたが
かかりつけの動物病院で、チーズも油も肥満の元になると言われやめました
包み込む、と言えば「ピルポケット」や「おくすりちょーだい」といったものもありますが
個人的には、やはり薬を直接口の中にいれてやるのが一番だと思っています

飲ませ方としては
利き手ではない方の手で口を開けさせ、利き手で喉の奥辺りめがけて薬を入れて口を閉じ、
喉を数回撫でる
直後に、口の周りにチュールや水をつけてみて、舌でぺろぺろ舐めるようなら飲み込んでいます
慣れないうちは難しいかもしれませんが、続けているうちにコツも掴めると思います

このやり方は、とにかく猫達に警戒させない事。
これからやるぞやるぞ、といった態度はすぐに感じ取ってしまいますし
意に沿わぬ行為、口なんて開けたくないわいっ!状態の彼らの口に
異物を押し込むんですからね、とにかく優しく優しく。。。

また、どれだけ信頼関係にあるか、という事も大事です

十数年前、我が家の庭に迷い込んだ子猫(雌)を保護して飼いました。
彼女は野良生活が長かった所為か、窓から脱走しては、カエルや蛇を捕って食べたり
するので、ここは子猫のうちにしっかり躾ておかないと、と思って
「こんなものを捕ってきて食べてはだめ」と叱りました
(爬虫類を食すとマンソンといった寄生虫が腸内に居つきます
 事実、このこも何度かやられました)
良かれと思って叱ったつもり。でも、厭な奴だと思ったんでしょう
それ以降は全く私に懐かなくなってしまいました

のちに何かの雑誌に書いてあったのが
「飼い始めて半年は好きなようにさせなさい、まだ信頼関係も築けていない
赤の他人に叱られたら、懐けるわけがないです」
なるほど。。。と思いましたね
言い訳をさせてもらえるなら、これまで私が飼ってきた子たちは
保護猫ではあっても、餌を探し回るような生活をしていなかったので
蛇やカエルなどは餌としての対象にはならず、注意するような事もありませんでした

躾としては、結構ビシビシ注意するのが私の育て方
これはあくまでも注意ですよ、大きな声で怒ったり叩いたりしてはいけません
(偉そうに書いていますが、どうにも我慢できずに大きな声は出しちゃってます
あとで、猛省して平謝り・・・許してくれるまで時間かかります・・はい)
それもある程度付き合いを続けた上ですので、彼女以外のこ達は
どのこも私にベッタリと言っていいほど懐き、信頼もしてくれていました
おかげで、病院で処方される薬やサプリメントも、私の手からなら
割と簡単に飲み込んでくれます

薬の飲ませ方に戻りますが
うちのこには、薬が食道に残る事によっておこる食道炎を回避するため
薬を飲んだ後には、ご褒美を兼ねて、少しだけチュールを舐めさせてやってます

あくまでも、サプリは栄養補助食品です。
病気を治したり、予防したりするものではない事を踏まえて最善のものを選んで下さい

ペットゴー

「おくすりちょーだい」や「ピルポケット」療法食なども豊富に取り揃え
我が家もお世話になってます

本文中の注釈
※ズーノーシス(人獣共通感染症)動物の体内に潜む寄生虫や細菌が人に感染し健康に害を及ぼす事
※有性生殖   2つの個体間でDNAの交換を行う事により両親とは異なる遺伝子型個体を生産する事